職場のメンタルヘルス


うつ病、社会不安障害、パニック障害、発達障害などを基礎疾患として、不安感が強く、外出できない。思考力が低下して、物事に集中できない、人とどのように接してよいかわからない、コミニュニケーションが上手く取れないなどの対人関係の問題などで、職場に適応できなくなる方が多いです。 また、ストレスチェックの結果、受診を勧められる方もいらっしゃいます。

朝方の倦怠感が強い、気力がでない、職場で訳もなく、泣いてしまう、仕事に出かける前に、動悸、吐き気などの症状がでる。集中力が低下して仕事が進まない。いつもなら、ミスをしないような単純なミスを繰り返してしまう、何もかも面倒、化粧もしたくないなどの症状がある場合は、うつ病が疑われます。

人前で緊張する、会議などで発言ができない、他人と一緒に会食できない、人前で字を書くことができない、電話を取ることができないなどの症状がある場合は、社会不安障害が疑われます。

通勤電車の中などで、突然、動悸、息苦しさ、手足のしびれ、冷や汗が出現し、このままでは気が変になってしまいそうという、強い恐怖感に襲われるなどの症状がある場合は、パニック障害が疑われます。

人と上手く会話を進められない、ケアレスミスが多い。そのため、上司や同僚に叱責されることが多く、自信が持てない。何かに集中することが難しい、何度も人間関係で仕事を退職してしまうなどの症状がある場合は、発達障害が疑われます。 上記の症状などで、職場に適応できない方が多く見受けられます。


治療


現疾患の治療、環境調整、心理検査、認知行動療法を行います。


対応策

症状が強い方は、勤務時間短縮、業務負荷軽減、休職など勤務措置が必要です。 状況、必要に応じて、患者さまの同意を得た上で、かつ、患者さま同席のもと、職場の上司、人事担当、保健師さんなどと合同での面接を行い、一緒に今後の方針を決めていきます(予約は通常の診療時間とは別に設定しています)。
既に休職中の方に関しては、条件が整っている方には、傷病手当金の書類の作成。就職を目指している方には、ハローワーク関係の書類の作成の相談を行っていきます。 上司、同僚、部下など常に、お互いに、周囲の人の変化、不調のサインに気を配り、変化が見られた場合は、早急にクリニック受診を促す、また、セルフチェックで不調を感じたら、早急にクリニック受診することも大切です。