*月経前症候群
生理前2週間(生理周期の黄体期)に気分のおちこみ、イライラして、感情のコントロールができない、睡眠障害などの精神症状と、むくみ、乳房痛、体重増加などの身体症状が見られます。
*月経前不快気分障害
月経前症候群よりも、著明な抑うつ気分、不安感、情緒不安定、過食、過眠など重い精神症状が出現します。 生理前になると、理由もなく、落ち込み、イライラして感情のコントロールが難しく、夫、彼氏、家族など親しい人にあたってしまう。生理が始まると気持ちも落ち着きますが、生理前の言動に対して、自己嫌悪を感じます。 落ち込みが強くなると生きていたくなくなるなど症状は深刻です。
気分の落ち込みには:SSRI 選択的セロトニン再取り込み阻害剤
イライラには:抗不安薬、漢方薬
感情のコントロールには:非定型抗精神病薬
アリピプラゾール、オランザピン、クエチアピンなど。
原因としては生理周期に伴うホルモンの影響によることが多いことなど、病気の性質を知っていただくこと、治療が必要な疾患であることを理解していただくことが大切です。
薬物療法も不安感、イライラ、落ち込み等の症状の軽減に有効で、症状が緩和されることにより、日常生活が楽になる、対人関係のトラブルが減るなど生活の質の向上が期待できます。 不安感、イライラ、気分低下等の症状の改善に認知行動療法も有効です。
*更年期障害
生理前2週間(生理周期の黄体期)に気分のおちこみ、イライラして、感情のコントロールができない、睡眠障害などの精神症状と、むくみ、乳房痛、体重増加などの身体症状が見られます。
症状
1.血管運動神経症状
ほてり、のぼせ、発汗、冷え、動悸
2.運動器系症状
肩こり、腰痛、関節痛
3.精神神経症状
不安、不眠、気分低下、イライラ、物忘れ
4.知覚異常
手足のしびれ、感覚が鈍る
・漢方薬
・SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害剤
・抗不安薬
・ホルモン補充療法(婦人科で行います)
原因としては、卵巣機能低下に伴う女性ホルモンの低下によることなど、病気の性質を知っていただくこと、治療が必要な疾患であることを理解していただくことが大切です。 薬物療法も不安感、イライラ、落ち込み等の症状の軽減に有効です。症状が緩和されることにより、生活の質の向上が期待できます。ほっとフラッシュなど身体症状には漢方薬も効果が期待できます。 不安感、イライラ、気分低下等の症状の改善に認知行動療法も有効です。
また、家族関係の問題(夫との関係、子供との関係、姑、姑との関係や介護問題など)や、老後の心配等に関しては、状況を詳しくお聞きし、一緒に解決策を検討していきます。